浄化という言葉を聞くとスピリチュアルだけの話と思われるかもしれませんが、普段の生活の中でも私たちは自然に浄化をしています。
例えば、家に帰ったら手洗いによって外から持ち込んだ汚れをキレイにして浄化していますし、部屋の掃除をして汚れを取ることで家屋の浄化も自然にしています。
神社にお参りに行ったり、厄除けのご祈祷や地鎮祭なども祓いなので同じ浄化です。
一般的に浄化とは汚れや負のエネルギーを取り除き、クリアな状態にすることを意味しますが、スピリチュアルな観点から見ると浄化は「心の中にあるネガティブなエネルギー」を取り除くこと、払う(祓う)ことです。
実は、私たちは人生を生きていく中で自然に心の浄化もしているのを知っていますか?
心の浄化が自然にされる仕組みがあるのは、そこに人生をより楽しむために必要なとても大切な理由があるからです。
心の浄化が大切な理由
私たちがいるこの自然界(宇宙全体)には、プラスのエネルギーしか働いていません。
山火事で焼けてしまった山肌も、時間が経つとまた草木が生えて動物たちが戻ってきますし、体も病気やケガをすれば自然に治り回復しようとする働きがあります。
それと同じように心にも自然に良くなっていくプラスの働きがあります。
若いときにやんちゃだった人が年齢とともに丸くやさしい性格になったりして、人生のいろいろな経験を通して得た気づきによって心の状態が変わっていったりしますね?
それが自然の法則の中にある心の浄化作用です。
そして私たちはこの法則に従って、さまざまな経験を積み重ねていきながら、人生におけるミッションを果すようになっています。
その人生のミッションとはいったい何でしょうか?
1.心を軽くして人生を終える
2.人生で味わいたいことを実現する
ミッションと聞くと少し堅苦しいイメージがありますが、シンプルに「心を軽くして自分がやりたいことを実現する」ということです。
なぜこの2つなのかと言えば、あなたも私もそれが本来の状態だからです。
自然界がプラスのエネルギーでありのままに存在しているのと同じように、心も何の思い込みもないありのままの状態(=心が軽い状態)が本来の姿です。
ですが、過去の人生の経験で生まれた、様々な感覚、感情、概念、価値観、信念、思い込みによって「ありのまま」でいられない人がほとんどです。
本来は自分のやりたいこと、味わいたいことを何でも自由にチャレンジできるはずが
他人の目が気になる
失敗するのが怖い
自分に自信がない
上手くいくはずがない
などの理由で、あきらめてしまう状態。
理想に向かってどんどん進むことへの、足かせとなるネガティブなエネルギーを持ったまま人生を送る人がとても多いです。
これを「心の荷物」と呼ぶことができます。
一般的にはメンタルブロックと言われています。
この心の荷物が多ければ多いほど心は重くなり、人生が楽しめない、何かわからないけどモヤモヤした感情や、不快感が積み重なる状態になります。
こういった不快感がなくなれば、自分が本来もっている無限の可能性に気づき、人生を楽しむことができるようになります。
この不快感やネガティブなエネルギーをなくしていくのが心の浄化。
私が人生でとても大切だとお伝えしている理由です。
心の荷物はどうやって生まれるのか?
では、この心の荷物は過去の経験からどのように生まれるのでしょうか?
強い影響を受ける原因の1つが「親」です。
あなたは子供のころ、親からどのようなことを言われてきましたか?何か1つ思い出してみてください。
「お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい」
「他人を信用するな」
「楽な人生などない」
など、その家によって実にさまざまですね。
そして、こういった口癖を聞いて育った子供はそれを「人生の教科書」のように、心の奥深く潜在意識のなかにすり込まれていき、無意識のうちにそれが当たり前になります。
もし親との関係が悪ければ、反発して言われたことと逆のことをするようになり、それがその人の常識になっていきます。
目玉焼きに醤油をかけるかソースをかけるかなどは、まさにその家の「当たり前」の話ですよね。(ちなみに私は醤油派です)
これらは一例ですが、人にはそれぞれ
誰かに言われたこと
誰かにされたこと
経験したこと
などによって、本人も気づかないうちに色々なテーマごとに「それがふつう」だと思う感覚、その人だけの物事への「当たり前」が作られます。
それが潜在意識に少しずつ積み重なり、その「当たり前」だと思っているとおりに行動して
「これがふつうなんだ」という現実を自分で創り上げていきます。
例えば、お金に対し謙虚が当たり前であれば、それに見合った現実を自分で創りますし、人生は山あり谷ありが当たり前であれば、そういう現実を味わうようになります。
「自分は何でも達成できて当たり前」みたいに良い方向であればいいのですが、悪い方への当たり前が増えていくとそれは悩みや不快感になっていきます。
スピリチュアルで言われる「引き寄せ」も、仮に最高のパートナーを引き寄せたいと思っている人が
私は愛される存在
私は相手に感謝している
私はいつも愛に満たされている
といくら潜在意識を書き換えようとしても、自分でも気づいていない潜在意識の中の「当たり前」が「相手と分かり合うのは難しい」というネガティブな感情だとしたら、果たしてうまく行くでしょうか?
例えて言うならこの状態は、激しく車が行き交う大通りの騒音の中で、繊細なオーケストラの演奏を聴こうとしているような状態。
自分が望んでいる未来に対して、潜在意識のいろいろな雑念で理想をかき消しているような状態です。
浄化すべき心の荷物の例
ここで少しだけ心の荷物(=メンタルブロック)の例を紹介します。
職場での人間関係
「足を引っ張られる」感
「人=注意しなければいけない」感
「放っておけない」感
お金
「お金=汚い」感
「石橋を叩いて渡る」感
「遠慮する」感
恋愛
「大切な人は去ってゆく」感
「長くはいられない」感
「自分は釣り合わない」感
パートナー関係
「本音を知られてはいけない」感
「期待をしてはいけない」感
「素直になったら負け」感
親との関係
「期待に応える=親孝行」感
「分かり合えない」感
「仕返ししてやりたい」感
目標達成
「運命には逆らえない感」
「達成したら人より目立ってしまう」感
「先が見えない」感
など本当にさまざまです。
これらは全部そのテーマに対しての不快感だったり、問題を解決するために行動することへのブレーキとなっている感覚・感情たちです。
そして、こういうメンタルブロックは一部の人たちだけが持っている特別なものではなく、誰でもその人ごとに固有のものを何かしら持っているものなんです。
心の荷物は誰でも固有のものを持っている
もしこれらを当たり前として持っているとしたら?
どんな現実がその人の当たり前になるか、少しだけ考えてみてください。
中には「言われれば確かに!」と本人が気づくこともありますが、ほとんどは無自覚・無意識に持っているものです。
人生において、心が軽く自分のやりたいことを実現するためには、無意識にもっている「ネガティブな当たり前」を浄化によって削除していくことが必要になります。
そのためには、人生がより良いものになるために欠かせない、心の浄化に取り組むべきテーマを紹介します。
心の浄化に取り組むテーマ
では、どのようなテーマに対し心の浄化をしていけば良いのでしょうか?
ここでは「人生がうまくいくために不可欠なテーマ」を紹介します。これらのテーマに対して潜在意識レベルでの不快感が少なければ少ないほど、人生が「当たり前に良い方向に」進んでいきます。
1.自分自身
自分自身への不快感は「自己愛の欠如」から来るものですが、この部分に心の荷物がある方は全体のおよそ8割かそれ以上です。
「愛」という言葉に拒否反応が出たり、何かゾワゾワするような感覚もそれに当てはまります。
自己犠牲を美徳とする人はほとんどの場合、潜在意識では不快感を伴っていますので自分を大切にできていません。
例えば、職場などで誰もやりたがらない仕事を、本当はイヤなのに周りの空気を読んで買って出てみたり、ママ友の面倒ごとの仲裁に入ってみたり、そういうことです。
自分を大切に出来ていないとは「自分への愛情が不足している」状態のことです。
それを他人の評価によって埋め合わせようと、自分を犠牲にしてしまったりするのです。
ですが、土台の部分で自分を大切にできていないので、当然ながら親子関係や他人との人間関係にも影響がでてきます。
自分への不快感がなくなると、人間関係だけでなく他のすべてのテーマにおいても、より生きやすくなります。
2.両親(お父さん・お母さん)
この世に生まれて一番最初に出会う、自分以外の存在が両親です。ですから、他人へのイメージの土台となるのは両親へのイメージです。
お父さん、お母さんから受けた言葉、行動、態度などは潜在意識に深くすり込まれ、大人になってからの行動に大きく影響します。
お父さんへのイメージは男性に対して、お母さんへのイメージは女性に対してのイメージの土台となります。
両親との関係が悪くて不快感があるのに、他人との関係は不快感がなくて良好ということはあり得ません。
なので、自分に対しての心の浄化が終わったら、次にするのは両親への不快感をなくしていくことになります。
3.他人
人生における悩みの多くの割合を占めるのは人間関係ですね。
あなたは他人というものをイメージしてみて、どのような言葉が浮かぶでしょうか?
その浮かんだ言葉は、あなたの発するエネルギーとして相手からも返ってきます。
職場での上司、同僚、部下との関係、プライベートでのパートナーとの関係、友人関係など人間関係の幅はとても広くありますし、さらには年上、年下、同年代、老人、子供、外国人などもっと細分化されていきます。
両親に対する潜在意識での不快感がなくなれば他人へのイメージもだいぶ変わりますが、さらに深く緻密に浄化をしていくことで、人生が大きく変化します。
4.世界
これは世の中、社会というものに対してどんなイメージを持っているかです。
日本という平和な国にいても悲しいニュースはありますし、世界的に見れば戦争や環境の問題などもありますね。
ですが、視点を変えれば世の中には自分が味わったことのない楽しみや、可能性がたくさんあります。
もし、自分だけでは解決できない世の中の問題にずっと意識を向け続けてしまう人は、このテーマに心の荷物があります。
このメンタルブロックを浄化すれば、人生をより楽しめる視座を手に入れることになります。
5.お金・仕事
お金というものを頭の中でイメージしてみて、そこから出てくる言葉、感情、過去の出来事の記憶などが心の荷物と関係しています。
子供の頃にはお金に対しての概念というのは持っていなかった訳ですから、お金に対する不快感は人生の経験をとおして生まれてくるものです。
例えば、ことわざにある「いつまでもあると思うな親と金」のように、慎ましく倹約することを美徳とする考えが日本にはありますが、これは言い換えれば「お金はいつかなくなるもの」という刷り込みを潜在意識にしているのと同じです。
お金へのイメージが潜在意識の中で、不安、苦しみ、手に入れるのが大変、辛いなどネガティブなイメージと紐付いていれば、その分だけ金運も下がっていきますので、浄化をすることで未来も変わります。
お金を得ることと同様、仕事をすることや仕事そのものへのイメージに不快感が伴う場合、そこにメンタルブロックがあります。
お金に対するイメージと合わせて浄化することで、より両輪がうまく回るようになります。
6.目標達成
自分の理想や目標をイメージしたときに、もしそこに達成できるイメージや自信がない時このテーマへの心の荷物があります。
その不快感があるまま行動をしても、潜在意識でブレーキを踏んだままなのでスムーズに進まなくなります。
頭ではやらないといけないと分かっていても行動できない状態だと、脳は達成するために必要な情報を集めてくれないので、理想に対してうまく進まないという事が起こります。
完璧主義、不安、失敗したら恥ずかしいなどのプライド、恐怖心、こういったものを浄化によってなくしていくと、よりスムーズに目標達成ができるようになります。
心の浄化で手に入る未来
心の浄化によりあなたが気づかないまま持っている、過去からの潜在意識にある苦手意識や不快感、可能性を制限させているブレーキをなくしたとき、どうなるでしょうか?
それは「ご自分の人生の可能性が常に最大化し続ける」ことになります。
たとえば
・人といつも自然に接することができるようになる
・毎日ぐっすり眠れて気持ちよく目覚めることができる
・職場でパワハラに合うことがなくなる
・人の顔色をうかがうことがなくなる
・経済的な豊かさが手に入る
・人生が地に足がついた感覚で生きられるようになる
・夢や目標に向かってサクサク行動できるようになる
・最高のパートナーと引き合うようになる
・自信を持って毎日を過ごせるようになる
・自分の意見を堂々と言えるようになる
ほんの一例を挙げただけですが、この言葉たちを見るだけでもワクワクしてきませんか?
これらは心の浄化により、潜在意識の不快感がなくなることで得られる結果です。潜在意識という器が整うということは、これらがすべて手に入るということです。
さらには、本来の状態になったあなたが発するプラスの影響力が、比類がないほどに強力になることでご家族、職場をはじめとして、あなたが関わる全ての人に波及して善い影響を及ぼしていきます。
心の浄化によりご自分を大切にすることで、あなた自身や周りの人にプラスの連鎖を生み出すことにより、あなたの周りにいる人たちがより本質である幸福に満ち溢れた人生のステージに上がっていくことでしょう。
自分の理想や夢、目標があるのにそれに向かって踏み出せない、不都合な現実で人生を自分らしく生きることができない方が多くおられます。
私はそのような方に1人でも多く、1日も早く喜びに満ちた人生にしていただきたいと思っています。
もしそのような経験をされたいと思った方は、私のお伝えする浄化法をぜひ試してください。

Mikio / 心の浄化の専門家 JADP認定上級心理カウンセラー。交流分析、論理療法、認知療法、認知行動療法、フォーカシング、内観療法を会得。理想を叶えるための心のブレーキをなくしていくサポートをしています。