「自分を大切にしてもっと人生を楽しみたい」と思う方も多いと思います。
そのために欠かせないのが、あなた自身の幸福度を知っておくことです。
それはあなたが人生をどのように捉え、幸せについてどのように感じているのか、それを理解しておくということです。
そこで具体的にご自分の幸せへの捉え方を知り、幸福度が上げるための3つの質問を紹介します。
この3つの質問に対して答えを出すと、ご自分を大切にして幸せを感じるための意識の変化につながります。
人が幸せを感じる前提条件
具体的な質問に入る前に1つだけ、とても大切なご自分にしてほしい質問があります。
それは今あなたが感じている「幸せへの特別感はどのくらいですか?」
自分が幸せだと感じる状態を頭のなかでイメージしてみて、それを手に入れることがどのくらい特別に感じるかを分かりやすく10点満点で点数にしてみましょう。
10点が幸せな状態がすごく特別、0点は普通に手に入ると思えるです。
これは頭で考えずに直感的に答えてみましょう。自分の中の深い意識を引き出すために直感で答えてみます。
いま出てきた点数が、いまのご自分と幸せとの付き合い方を教えてくれるものです。
例えば、誰かからプレゼントを貰ったとき、それが他では手に入らない特別なものでものであるほど、そのプレゼントは特別でスペシャルなものになりますよね?
特別に感じるときそれは自分では手に入らない、手に入れるのは大変と感じているからです。
もしあなたの中で「幸せは特別なもの」と捉えているとしたら、それは誰かから与えられるのを待つしかなくなります。
少し見方を変えると「自分で手に入れられない」という自己肯定感の低い状態、自分に自信がない状態を指します。

自分にとって幸せは特別なもの?
自分で自覚できないうちに潜在意識でこういった自己肯定感を下げる、自分に自信を持てなくさせている感覚、感情があると、言葉にできない不快感のようなものが生まれたりします。
何も楽しいことがないと感じる
人生に漠然とした物足りなさがある
将来への不安がある
自分の生き方がこのままで良いのか分からない
など、人生への幸福度が低くなる不快感で、これらは在意識での不快感、つまり心の荷物が関係しています。
そのもとにあるのは「苦手意識」です。
私は「幸せを感じることへの苦手意識」とお話しています。
「そんなバカな」と思いますか?
「幸せになることが苦手なはずがない」と思いますよね。
この苦手意識のもとをたどると「人生をどういう風に捉えているか?」という、その人が持っているイメージとか概念にたどり着きます。
それが無意識、つまり潜在意識にある感覚、感情、思い込みなどです。
人生という言葉を聞いたとき頭の中でどのようなイメージが浮かぶか、浮かんだ言葉やキーワードをノートに思いつく限りそのまま書いてみてください。
頭の中でイメージしてみて、直感的に出てきた言葉が大切です。その言葉が無意識の自分を引き出します。
自分を大切にしたい、もっと思いのままに生きたいという相談をされるおよそ7~8割の方は、この人生へのイメージに漠然としたものを含めてネガティブな言葉が入っています。
人によって言葉は違いますが、まとめると「人生は楽じゃない、無理ゲー」のようなイメージです。
努力しても報われない感
人生はこんなもの感
苦しいのが当たり前感
うまくいくはずがない感
こういった感覚、感情が潜在意識のなかで無自覚にあると、それが幸せな人生を過ごしていく上でのブレーキとなります。
これらは本来、生まれたときには自分が持っていなかったもの。誰かに言われたり経験したことで、そう感じるようになった概念や思い込みです。
では、反対に人生が思い通りにスイスイ進んだらどうでしょうか?
何でも思い通りに進むのは怖い
上手くいった分だけ苦しみが来る
上手くいっては退屈でつまらない
もしこういった感覚があるとき、それが「人生が良くなることへの苦手意識」になります。
この苦手意識がなくなると、幸せへの特別感が0点に近づいていくので、幸せなのが当たり前になっていきます。
常に理想や目標に対して向かっている自分の姿に、自信や充実感、幸せを感じ「絶好調なのが当たり前」という感覚です。
これから紹介するのは、そのための気づきになる自分への質問になります。
今のご自分を見つめ直し、そこに不快感や違和感、理想とのズレがあるのであれば、それは心の浄化によって変容が可能です。
自分を大切にして幸福度が上がる質問
では、自分を大切にして幸福度が上がる自分への質問の1つ目。

自分への質問1
今すぐ手に入る最高の幸せは何ですか?
何に幸せを感じるかは人それぞれ違いますが、自分がこれからやってみたいこと、楽しみなことがたくさんあるのに、自分を不幸だと言う人はいません。
もし、人生が楽しくないのに「将来が楽しみだ、ワクワクしている」っていう人がいたら「この人は正気?」ってなりますよね。
残りの人生で、あとどれくらいワクワクする楽しみなことが残されているのか?
そのワクワクする感覚が幸福度に関係していることになります。
将来へのワクワクと幸福度はとても深く関係していますが、そこに立派さや大きさは関係ありません。
子供のころを思い出してみると、どんなことでもワクワクしていたと思うんですね。
とんがりコーンを指につける競争をしてみたり、大人になって考えると「なんであんなことが楽しかったんだろう」みたいなことが、たくさんあります。
でも、子供のときはそれが楽しくてワクワクしていたわけです。
ということは、ぜんぶ自分次第、自分の価値観や概念の話です。
もし、この質問で何も出てこないという人がいたら「最近、ワクワクするために自分にしてあげたこと」を思い出してみると良いです。
自分にワクワクするどんな事をしてあげたでしょうか?コンビニで新作のスイーツを買ったとか、ワクワクしていれば何でもOKです。
そして、そのワクワクの中で、いま一番幸せに感じるものを紙に書いてみましょう。
答えが出たのであれば、その瞬間にあなたはすでに幸せを手にしていることになります。
あなたの脳内では、それを幸せと認識した瞬間から、幸せホルモンと呼ばれる脳内物質が分泌され、その幸せを増やすことを考え始めることが科学的にわかっています。
そしてその働きによって心が安定し、さらにやる気が出て前向きに物事に取り組めるようになる。それは紛れもなく、あなたがそこに幸せを感じたからなんです。
幸せは特別なものではないことを脳に気づかせるための質問でした。
人生の最後に幸せを感じるために
幸福度が上がる自分への質問の2つ目。
人生の最後に自分を振り返って

自分への質問2
この人生が幸せだったなと思えるには、残りの人生で何をしたら良いですか?
1つ目の質問では、あなたが今もっている幸せに脳が気づいたので、今度は人生全体の幸せについてです。
人生を最後終えるときベットの上で振り返って、幸せな人生だったなと思えるために残りの人生で何をすれば良いですか?
あなたも私も毎日、常に自分の未来を味わいながら生きています。
例えば、レストランで目の前にすばらしい料理が運ばれてきたら、どんな美味しさだろうと食べる前から想像してワクワクしますよね。
それは、自分にこれから起こるワクワクに意識が向いているから、心が反応するわけです。
同じように、自分の未来の幸せに意識を向けると、今からすでに心はそれを楽しみ始めるようになります。
そのためにビジュアライゼーションという方法があります。
1.自分の幸せに関連する写真や画像を集める。
2.達成した後の具体的な自分の姿を思い描く。
3.幸せの感情を意識的に思い浮かべる。
4.毎日2~3分程度のイメージングを続ける。
私たちの脳は、文章よりも写真や画像などの視覚化された情報のほうが、認識しやすく記憶に残りやすいと言われています。
そして人はまだ経験したことのないことに対して行動することを本能的に躊躇します。それによって、将来の理想や目標を叶えた自分になることへの不安や恐れが出てくることがありブレーキをかけたりします。
そこで活躍するのがビジュアライゼーションです。
脳はともて騙されやすく現実と空想の区別が付かないため、ビジュアライゼーションはその特徴を活かして、脳に自分の幸せな状態を先に経験してもらい、味わってもらうことで理想や目標に対し行動することへのハードルを下げるというものです。
幸せな自分が当たり前と感じさせるためのトレーニングのようなものです。
もし行動することに対して不快感が出るときには、それは潜在意識にある心の荷物なので心の浄化によって、行動への土台を整える必要があります。
その幸せはだれが決めたものか?
幸福度が上がる自分への質問の3つ目。自分が思う未来の幸せな自分をイメージして

自分への質問3
その幸せは自分で決めたものですか?
自分で決めたかものかどうかは、自分の価値観でそれを望んでいるのか、それとも誰かの価値観が混じったものかという意味です。
幸せはぜんぶその人の価値観、概念で決まります。
ですが、気づかないうちに実際は自分で決めたと思った幸せの価値観のなかに、他の人のものが混じっていることが良くあります。
例えば親の価値観です。
子供のころから親に言われてきた言葉は、潜在意識の中に深くすり込まれ大人になっても思い込みとして植え付けられています。
直接的な言葉によるもあれば、親の言葉の裏にある空気を読み取ってそう思い込むこともあります。例えば
目の前のもので満足しなさい
結婚相手はこういう人にしなさい
●●しないと●●になる
など、親の干渉によって自分の人生が思い通りに進まないこともあれば、親の口癖によって潜在意識でブレーキがかかることで、結果的に自分の人生とは呼べない状態になることもあります。
私が何を言いたいかと言うと、あなたが描いた幸せは実は他の人の価値観でそう思わされていませんか?ということです。
そこで、自分が決めた幸せかどうかが分かる質問があります。
それはあなたがご自分が描いた幸せを周りの人に話したとき、もし仮に反対されたりバカにされたとしたら
あなたは「その幸せを貫けますか?」
もしそこで、あきらめたり、曲げてしまうようであれば、それは自分で決めた幸せではないということになりますね。
他人の評価で決まる、他人軸の幸せだったということです。
心の浄化で人生は変容する
人にはそれぞれ、人生でやってみたいこと、味わいたいことがあって生まれてきています。
それはまるで、1つ1つの経験というピースを組み合わせて作り上げていく、幸せのパズルゲームのようです。
そして、そのピースを強力につなぎ合わているのが感謝(=有り難いという気持ち)です。
日本という世界でも恵まれた国に生まれたこと、蛇口をひねれば飲めるほど綺麗な水が出ること、土埃で汚れない舗装された道路が当たり前にあること、など他の国からすれば当たり前ではない有り難いことです。
子供のころに感じたワクワク、それはすべての事が当たり前ではなく新鮮に感じる気持ち、そういうものを持っているかどうかではないでしょうか?
幸せのパズルゲームのピースの中には、どうやっても幸せとは異なる形のピースが混じることがあります。
それが潜在意識に生まれた心の荷物です。
幸せとは関係のない不純物が多ければ多いほど、幸せになることへの苦手意識が増えていき、幸福度を下げる思い込みになるとお伝えしました。
心の荷物が多ければ多いほど、ご自分の心は段々と重くなり幸福度が比例して下がっていくものです。
私は「自分を大切にして人生を楽しみたい」という気持ちがあるすべての方に、心の浄化を通して残りの人生がより良いものになるサポートをしたいと思っています。
あなたが元々は持っていなかった無用な不快感という荷物がなくなれば、ご自分が放つポジティブなエネルギーは当然のように理想や目標に向かってポジティブに進むことが当たり前になり、その結果として当たり前のように人生は最高・最善に進み続けます。
そうなるための土台になるのが心の浄化です。
この記事がそのために少しでもお役に立てば嬉しいです。
まとめ
1.今すぐ手に入る最高の幸せは何ですか?
2.この人生が幸せだったなと思えるには、残りの人生で何をしたら良いですか?
3.その幸せは自分で決めたものですか?
ということでした。

Mikio / 心の浄化の専門家 JADP認定上級心理カウンセラー。交流分析、論理療法、認知療法、認知行動療法、フォーカシング、内観療法を会得。理想を叶えるための心のブレーキをなくしていくサポートをしています。