うまくいかない自分を責めたり、自信を持てない自分に自己嫌悪してしまうとき、そんな時にこの記事をご覧ください。
なぜなら、ここから先の内容を見ることであなたは「無意識に自分を責めてしまう理由」が、ご自分の性格などのせいではないことを知り、自分をもっと好きになる方法を手に入れることが出来るからです。
なぜそんなことが言えるのか、ほとんどの人が気づいていないある落とし穴とも言える、脳の仕組みをもとに分かりやすくあなたにお伝えします。
なぜ人は自分を責めしまったりするのでしょうか?
何をやっても長続きしない、人から褒められても素直に受け取れない、そういう自分が好きになれないと決めつけてしまう人がいます。
また、子育てをしながら一生懸命、仕事を両立しているにも関わらず、ちゃんとした母親ができていないと感じる、責任感がつよく真面目な方ほど、そんな葛藤に苦しんでいるかもしれません。
でも実は、そうして自分を責めてしまう人ほど、その理由は別のところにあるんです。
その理由を知ることで、思い通りにいかない自分にイライラを感じるとき、他人の期待に応えられずに自信を失ってしまったとき、そんなときに自分を責めるクセを手放して、本来の自然な自分でいられるようになります。
そこには、誠実で真面目な人ほど陥りやすいある落とし穴があるのですが、それが一体何なのか分かりやすく紹介します。
この記事を見ることで、あなたはこれから先の人生を過ごしていく上で
①自分にイライラしたり、自分を嫌いになってしまう、心理的なある盲点を知ることができます。
②そして、それが自分の性格などではなく誰でもあり得ることだったんだと知ることで、もっと自分に自信が持てるようになります。
③さらにあなたが自分を責めることを手放す、具体的な方法も手にすることができます。
自分を責めて嫌いにさせる影響力
それでは、早速本題に入っていきましょう。
なぜ私は、自分を許せなかったり、自信が持てなかったりするその感覚が、自分のせいではないとお話しているのか?
それは長い時間をかけて出来上がった、心と脳のしくみに原因があるからです。
その心と脳のしくみによって、あなたが知らない間に、本来の自分を目隠しされていた状態。その状態が、あなたの葛藤の原因になっているということです。
その目隠しによって無意識に、本来見えるはずのものが見えずに、見なくていいものが見えることでご自分を苦しめていたと言うことができます。
ではあなたが知らないうちに無意識レベルで受けている、その影響力とは一体何のことでしょうか?
それは
スコトーマです。
スコトーマとは、脳の手抜きシステムとも言える心理的盲点のことで、それによって特定の情報が認識されなくなり、あなたがまだ気づいていない可能性やチャンスを、見逃してしまうことです。
特定の情報が認識されなくなり、気づいていない可能性やチャンスを見逃してしまうこと。
例えば、コンビニに行って気に入ったスイーツを見つけると、それ以外のスイーツが目が入らなくなり他に何が売っていたか思い出せない。
それによって他のスウィーツと出会うチャンスを見逃していること。
このような状態がスコトーマです。
人間の脳は膨大なエネルギーを使って情報を処理するため、少しでもエネルギーを節約しようとします。
これはまるで脳の手抜きシステムとも呼べるのですが、ずぼらな人がつまみ食いをするように特定の情報だけ選んで処理をします。
つまり、そうフィルタリングすることで、それ以外は無意識に見落とされているということです。
例えば、妊婦さんになると、街中でベビー用品や子どものおもちゃ、赤ちゃんづれの家族がよく目に留まるようになります。
ですが実際は、今までも同じように目にしていたのに気にしていなかったために、見落としていたわけです。
お腹がすいている時であれば、街中の飲食店の看板に目が行きやすくなり、他の看板を見落とすようになります。
これは脳の手抜きシステムによって、つまみ食いされた情報だけが意識されやすくなり、それ以外は見落とすように選択している状態。
自分が無意識レベルで関心のあること、注意していることに意識が向きやすくなり、それ以外のことは見落とされ、気づかなくなることがあるということです。
その見落としこそが、脳がエネルギーを節約するための手抜きシステムの働きで、それがスコトーマです。
脳はほとんどの情報を捨てる
では、その情報のつまみ食いとは、いったいどのくらいの量なのでしょうか?
実は、たった1%ともそれ以下とも言われ、残りの99%かそれ以上は無意識のうちに捨ててしまうと言われています。
そしてその選択は無意識レベルで行なわれているので、あなたはそのことに一切気づいていません。
実はここに、落とし穴のようなある問題が起こります。
自分を責め、自己嫌悪してしまう、ほとんどの人が気づかないその落とし穴のせいで、自分を受け入れることができずに葛藤しているんです。
その問題とは
①物事への偏った解釈をしてしまう
②問題の一部分しか見えなくなる
③他の可能性を見落としてしまう
こういう問題が起こります。
過去の恋愛や人間関係の失敗を引きずっていたり、劣等感などに苦しむとき、脳の手抜きシステムによって、ポジティブな自分が見落とされネガティブな自分に意識が向くように、選択している可能性があるということです。
本来そこにあった、ポジティブな自分の可能性やチャンスに意識が向かず、見落とすように選択されてしまった、ということです。
ではなぜ、そんなことが起こるのでしょうか?
それは
人はポジティブよりネガティブなものにより強く反応する
ようにつくられているからです。
例えば幼いときに、親からの否定的な刷り込みをされ、愛情をもらえず辛辣な言葉で否定をされてきた子どもは、自分の無意識レベルでネガティブな刷り込みが深くされていきます。
完璧にできなければ愛してもらえない
ミスをした自分には価値がない
そうしたネガティブな自分が無意識レベルに強く残ることで、その人の脳が何かを選択するときに、常にネガティブな自分に意識が向くようになることが多くあります。
同じようにあなた自身が過去の人生のどこかで、自分を否定してしまう感覚を強く意識したことで、脳内ではあなた本来の長所や、ポジティブな自分が見落とされていることがあります。
「自分には好きなところが一つもない」といったような、自分を受け入れられないネガティブな部分に、無意識に目が向くようにされている可能性があるということです。
これが、あなたが自分を責めてしまう理由を言語化したもの、そしてその原因があなた自身ではないことの理由です。
脳の手抜きシステムによって、無意識レベルでネガティブな自分に意識を向けられてきたことで、自己嫌悪し否定的になってしまう。
そうして、いつしか自分の長所に関心を持てなくなってしまい、自信をなくしてしまう、そんな方がとても多くいます。
ご自分の中で何かを変えたい、そんな思いが無意識レベルであるからこそ、いまあなたはこの記事をご覧になっていると思います。
それは、より自分らしく生きられる、創造的な人生をデザインしたいという気持ちが、無意識レベルで芽ばえ始めていることを意味しています。
過去の自分やいまの自分を責めることから自由になって、もっと自信を持ちながら毎日を過ごしていく。
そういう理想を実現するために、私はサポートしたいと思っています。
自分を責めるクセを抜け出すための3つのステップ
では、どうしたら自分を責めるクセから抜け出し、自分の長所やポジティブな部分に目が向くようになるのでしょうか?
そのためには3つのステップが必要になりますが、その3つのステップをこれからあなたにご紹介します。
自分を受け入れる、ポジティブなエネルギーを作り出し、ご自身の人生を変化させていく。そのための3つのステップです。
自分の変数と定数を知る
変数とは変えられること、定数は変えられないものです。
つまり、自分で変えられるものと、変えられないものが何かを、理解することです。
過去の失敗は変えることはできませんし、相性の悪い人に好かれようとするのも、とてもエネルギーを消耗します。
変えられない事にエネルギーを使うのではなく、何を変えることが出来るか、変えられることにエネルギーを使うということです。
他人が自分をどう見るかというのは、外から内側に向いている定数のエネルギーですが、内側から外に向けて自分で変えられる変数のエネルギーを使うことです。
内向きのネガティブなエネルギーを、外向きのポジティブなエネルギーに変えること、そのためには自分の幸福度を上げることが必要になります。
自分の幸福度を上げる習慣
そのためにとても良い習慣が1つあります。それは「1日最低10回、自分に感謝する」ということです。
それで何が変わるのか?と思った人のために、その理由をお話します。
人は「ありがとう」と感謝したりされたりすると、幸福度につながる脳内物質が増えることが科学的に証明されています。
例えば
ドーパミンは、心地よさや気持ちよさに関係するホルモンで、やる気がでて幸福感が生まれます。
オキシトシンは、愛情ホルモンとも呼ばれ、他者を思いやる気持ちによって増え、温かい気持ちを生み出し、ストレスを抑え、自律神経を整える効果があります。
これが、なぜ自分に感謝すべきなのかという大切な理由です。
自分を責めてしまうクセを手放し、変えられない過去から、変えられる未来に意識を向けるためには、幸福度を上げて脳が選択する情報をポジティブな自分に切り替えていくことが必要です。
そのためには、自分に対して「あなたは感謝される存在、価値がある存在」ということを、言葉にして伝え幸福感を無意識レベルにすり込むことが重要だということです。
食事をするときには「おいしい食事で元気をくれてありがとう」
お風呂に入るときには「体を清潔にしてくれてありがとう」
寝るときには「今日もがんばってくれてありがとう」
と、いつどんな時でも言うことができます。
その時には必ず、心を込めて感謝します。
薄っぺらい「ありがとう」を1,000回言うよりも、たった1回の心を込めた「ありがとう」の方が効きます。
そうすることであなたの無意識レベルで、自分が大切な存在であることを知った脳は、あなたに目を向けてもらうべきなのは過去の自分ではなく、いま感謝され大切にされている自分であることを、認識するようになります。
間違い探しをやめる
間違い探しとは「どうして●●なんだろう」のことです。
どうしてできないんだろう、どうしてああしなかったんだろう、というようなことです。
これも、先ほどの変数と定数の話に近いものがありますが、自分が間違っていると意識すればするほど、それ以外を見落とすことになります。
自分を責めてしまうのは、自分に感謝することを忘れている状態なので、脳にダメな間違い探しをやめさせて、感謝することを意識させるほうが早いわけです。
もちろん、今までの人生の長い時間をかけて、ずっと自分を責めてきた習慣があったので、今日から始めて明日意識が変わりました、というワケにはいきませんが、上質なワインのように未来に向けて意識の仕込みをしていきましょう。
未来の先取りをする
「未来の先取り」という言葉は、あまり馴染みのない人もいるかもしません。
これは脳の錯覚を利用したビジュアライゼーションという方法で、私はそれを未来の先取りと呼んでいます。
実は、理想の状態を前もってイメージ化すると、脳はそれをすでに経験済みとして処理するので、新しいことをするときのハードルが下がります。その具体的な方法を紹介します。
・理想の自分を第三者の目線でみる
・ポジティブな自分だけをイメージする
・感情をイメージし繰り返し行う
自分を受け入れることができた未来のあなたは、どんな色、形、感触の洋服を着て、会社に行き、どんな会話を同僚や上司としているでしょうか?
朝起きてから、夜寝るまでの生活を、五感をフル活用してリアルにイメージをします。
そこにいるあなたには、ネガティブなイメージや心配事は、一切入り込む余地がないようにして、これを毎日のルーティンにすることで、脳にイメージを深く根付かせます。
その時に感じる、喜びや充実感を具体的に感じて、その瞬間の感情をイメージしましょう。
未来の先取りによってあなたの脳はすでに、自分が好きと言えるあなたを経験したと感じるようになります。
それによって、脳が選択する情報は過去の自分ではなく、あなた自身が自分の存在を大切にし価値を感じている自分に、切り替わっていくようになります。
より変化が早いのは心の浄化
さらに深い部分から、より早く変化したいという方は心の浄化がもっともおすすめです。
自分が嫌い、自分のことが好きになれないという感覚、感情は、もともと生まれ持っていたものではありません。
過去の人生のどこかで
誰かに言われたこと
誰かにされたこと
経験したこと
で生まれた思い込みや概念です。そして、脳はそういった過去の経験で生まれた感覚、感情を顕在意識と潜在意識に振り分けていきます。
潜在意識に振り分けられたご自分に対するネガティブになる原因となる感覚、感情がなくなれば、自然に自分らしさを取り戻すことができるようになります。
もともと持っていたものではなく、後から生まれたものであればご自分で無くすことも可能です。
自分を受け入れられないと感じる方にとって、自分を受け入れるようになるというのは、とても大きなハードルに感じるかもしれません。
ですが今日お話したように、脳はあなたの無意識に感じているとおりに、習慣によって動いています。
無意識に判断して行動し、行動した結果が習慣になり、習慣が運命になっていく。
人生は自作自演、物事はすべて共振共鳴によって創られる。とてもシンプルな原理です。
この仕組みを知ったことであなたはその先の未来、つまり「自分を受け入れ今よりもっと好きになる」ステップの半分を、もうすでに達成しているんです。
同時にそれは、あなたが過去の自分に苦しみ、葛藤することを余儀なくされてきたことが、ムダではなかったことを教えてくれています。
この記事がご自分を責める苦しみから少しでも解放され、ご自分をねぎらうためにお役に立てばうれしいです。
まとめ
1.自分の変数と定数を知る
2.間違い探しをやめる
3.未来の先取りをする
ということをお伝えしました。

Mikio / 心の浄化の専門家 JADP認定上級心理カウンセラー。交流分析、論理療法、認知療法、認知行動療法、フォーカシング、内観療法を会得。理想を叶えるための心のブレーキをなくしていくサポートをしています。